希釈法の定義
血液希釈法は、最小の血液量で最大の生体情報量を得るために開発された測定法です。
この方法は、希釈液中に標準物質を存在させることで血液の希釈率を逆算し、各測定結果に対して希釈率補正を行うことで本来の血液測定値に近づけています。
この測定法は、定量測定であるため、定性測定よりはるかに高い制度の測定技術と言えますが、血液材料を直接測定する場合と比べるとその精密さと正確さは同等ではありません。
しかし、希釈法の精度と正確さは健常者と疾患をもった方を分別するには十分な性能を持っています。
しかも、この方法の必要最小血液量は極めて微量(数滴の血液量65μL)なので、在宅等での一般利用の方々にとっても特別な負担をかけることなく指先等から採取できる血液量です。
つまり血液希釈法は、微量血液にて多項目検査の測定値を提供できる方法と言えます。
血漿分離技術 (攪拌・ろ過の原理)
未定量試料の測定を可能とする吸光度による希釈倍数算定法を開発、特許化。
微量の未定量血液(≒65μ)を試料とした測定が可能となり、この方法を輸送検査に応用することで、高精度の検査を実現しました。
自己採血、分離、輸送と分析系の総合システム
リージャーが開発した即時血漿分離デバイスは、1回の検査に必要な血液量が0.065mlと従来の検査 に比べて約150分の1の分量で済み、その場で血漿分離するので、データの精度が保証されます。
検査は、一般の血液検査と同じ測定機で行い、同精度のデータをお届けします。
現在の臨床化学検査は医師・看護師、臨床検査技師による採血、 遠心分離装置を使った 血清分離、血清成分のみをサンプル容器に分注、 分析装置での検査という工程で行われています。
採血量は真空採血管で約3本10mlにもなります。
リージャー方式では採血量は末梢血で数滴、約65μl(0.065ml)の血液を溶液中に落とし撹拌後、 濾過膜付きシリンダーで押すだけで、血漿分離ができます。今、世界で、微量の血液を常温・常圧で血漿分離する方式はリージャー固有のテクノロジーです。
特許
名称:希釈生体試料成分の分析方法
特許番号:特許第6139012号 登録:2017,05,12
名称:生体試料調製方法、生体試料定量方法及び生体試料保存容器
特許番号:特許第3698696号 登録:2005,07,15
名称:生体試料分離器具及びその分離方法
特許番号:特許第3597827号 登録:2004,09,17
名称:血液分離器具及び血液分離方法
特許番号:特許第3421655号 登録:2003,04,18
【米国・欧州での登録】
米国:US6936473B2 登録:2005,08,30
欧州:1221614号 登録:2006,01,18
名称:生化学分析方法及びその装置並びに生化学分析用カートリッジ
特許番号:3445791号 登録:2003,06,27